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旅するねこ毛

自虐の詩

斉藤和義がお薦めしていたのか、それとも読んだ本として
挙げていたのかどちらか忘れてしまったが
とにかく、斉藤和義がらみで読んだ漫画。

数年前にある人に「アパさん、絶対泣くと思うから読んでみて!」と
薦められていたのだが、別に泣きたくないしな~・・・と
完全にスルーしていた。
せっちゃんパワーおそるべし。

自虐の詩は映画化もされたらしいので、ご存知の方多いかも。

幸江とイサオの二人の日常を綴ったもので、
イサオは定職にもつかず、ギャンブルばかりしていて
幸江からお金を巻き上げる。
気に入らないことがあるとちゃぶ台をひっくり返して暴れる。
幸江は生活のために中華料理屋で毎日毎日ひたすら働き続ける。

はたから見ると幸江は不幸な人なのだと思う。
だけど、心から愛する人がいて、その人に必要とされている。
イサオと一緒にいることが、幸江の幸せなのである。
イサオが幸せならば、幸江は幸せなのである。
そこには何の計算も妥協もない。
あるのは幸江にとっての幸せ。

上下巻に分かれているこの漫画。
正直上巻を読み始めたときは「なんだ、つまらんな」と読むのを
やめようと思っていた。

しかし、せっちゃんが読んだのだから・・・何かあるかも・・・と
読み続けていくうちに下巻。
下巻が・・・泣けます。
いや、実際は泣かないけど後半幸江の中学時代の思い出として
熊田さんという女子が登場するのだが、このあたりから
ジワジワと、やってくる。

最後のコマは泣けます。
幸江の言葉。

幸や不幸はもういい
どちらにも等しく価値がある
人生には明らかに意味がある




幸せなんて人それぞれだけれど。

欲深く多くのものを望んでしまうけれど
きっと幸せなんてシンプルなものなのだろうな。
意味のない人生なんて確かにないのだろう。
どんな人生にも価値があって、意味があるのだろう。
だけど、私はまだまだその人生とやらを
分かっていない。
その意味を分かっていないのだと思う。

でも、今分かってしまったら、きっと
つまんないだろうからもっと先でいいや。

せっちゃん絡みじゃなかったらおそらく
読んでいなかったであろうと思われる自虐の詩。
いいものに出会えたな。
せっちゃん ありがと。
by tidakapa-apa2006 | 2009-07-01 21:00 | 本・雑誌
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どうせ迷路なら          笑って行こうぜ       

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