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旅するねこ毛

決断を迫られる。

じーさん 冷蔵庫から降ろせと要求後
ずっと暗く狭い押入れにこもる。
食事を運んでもプイッ
お水は飲む。
なんだか日に日に弱っていくような気がする。

たまらず先生に電話する。

状況を報告し、金曜日に予約を入れているが
金曜日まで待つか、心配なので明日連れて行っても
診療の内容は変わらないかとたずねた。

予想通りの答え。

「そうですね・・・こうだから、こうしましょうという
根本的な治療方法がない病気なので・・・
抗がん剤しかもう対応できないので・・・」

「ですよね それを確認したかったんです、
それでは予定通り金曜日に連れて行くことにします」

今の時点でまだ抗がん剤に踏み切る覚悟が出来ていないので
明日連れて行くことは出来ないということを伝えた。

そして金曜日の予約は午後なのでこの日は
抗がん剤は打てない。
※抗がん剤は打った後異常が生じたときに対応するために
朝じゃないとできないと言われている。

なので金曜日は血液検査のみ。
そして、今後どうするかを話しあう。

もし、抗がん剤を打つなら、余力のあるうちに、と先生は言う。
金曜日に行って、次の日に抗がん剤となればよいのだけど
土日は私は仕事で朝は病院へ行けない。
次に行くのは日曜日だ。

どうしよう。どうしたらいいのだろう。
じーさんに問いかける。

じーさんはどうしたい??
もうこの世界はいらない??
充分楽しんだ??
体力の限界かな?


じっと見つめてくるだけ。

私はどうしたいのだろう。

抗がん剤に踏み切らなければ、このままいくと
どんどんじーさんは衰弱していくだろう。
急にガクッときたので、このままだとそう長くはないだろうと
いうことが私にもわかる。
点滴もすでに毎日しているし、ステロイドも飲ませているし
もう、本当にしてあげられることといえば抗がん剤くらい。

でも、その抗がん剤が大きな賭けとなる。
金曜日に採血に行き、抗がん剤の覚悟をしたとして
打つのは日曜日
その日までじーさんの体力は抗がん剤に耐えられるのだろうか。

そして、抗がん剤を打ったとして
その決断をしたことでじーさんを苦しめながら
失うことになるかも知れない恐怖。

ほんとにふたつに一つの賭け。

どうしてこんな選択をしないといけないのだろう。
出来ない。


もう冷蔵庫に乗せてくれと言わない気がするのだ。
寝不足であっても体が痛くても、今になって
それがとても幸せな状況だったことがわかる。
いや、今までもちゃんとわかっていたのだけど。
永遠に続いてほしいと心から願っている。

私の決断がじーさんを殺すことになるのだろうか。
重すぎる。



by tidakapa-apa2006 | 2017-03-27 18:29 | ネコ
<< 大丈夫 まだ目力はある。 頑張れなんて言えません。 >>



どうせ迷路なら          笑って行こうぜ       

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