お別れの儀式よく腫れていました。 6月3日の17:55に太助は息を引き取りました。 病気になった時から毎日のように「たーくんを絶対一人にしないからね」と 約束していた通り、夫と2人で見守ることが出来ました。 冷たくなるまでずっと抱きしめて、そのあとは体をキレイに拭いて ドライヤーで乾かしてソファの上に寝かせました。 もう暑くなってきていたので、沢山の保冷剤でたーくんを 冷やして腐らないよう数時間おきに保冷剤を交換して・・・ 6/5は夫だけ実家で法事があり、帰省しないといけなかったので 早朝から夜まで私一人でした。 本当は私も行かないといけなかったのですがたーくんの 介護があったので夫だけ行ってもらうことにしたのです。 6/5の朝 夫を見送ったあと たーくんのお腹に顔をうずめてまた泣きました。 そして、何度も話してきたお話をまた繰り返して聞かせて・・・ そのあと、じっとしていたら気が狂ってしまいそうだったので 30分おきにタイマーをかけて、部屋の大掃除を始めました 30分だったらたーくんのところへ行ってたーくんを抱きしめて 保冷剤の確認をする。 たった30分だったら保冷剤は溶けないのですが その意味のない行動をとりつかれたように繰り返すことで 精神を保っていたような気がします。 治療に関して後悔はありません。 猫に抗がん剤治療をするなんて、と思ったこともありました。 でもたーくんを見ていたらこれで良かったんだよねと 思えるようになりました。 ただ、一つ大きな後悔があります。 部屋が汚かったことです。 モノが多くてごちゃついてる上にたーくんが病気になってから 大きな音を立てたくないので掃除機もしょっちゅうかけることが なく、また私も夫も疲れていて、部屋の中は荒れていました。 人間もそうですが猫もキレイな片付いた部屋が過ごしやすいのでは ないかと思います。 分かっていたのにできなかった。 たーくんが亡くなった次の日、そういう思いで一日ずっと 片づけをしていてゴミ袋6袋分のものを捨てました。 もっと早くこうするべきだったよね モノなんて何の意味もないわ 死ぬ時は何も持って行けないし、必要最小限のものが あったらそれでいいよね 次にたーくんがうちに帰ってきたときに わー、こんなにきれいなの~って言ってもらえるようにするね これも約束するね と話しながら30分おきのタイマーで片付け作業を行うことで 取り乱すことなく一日を終えることが出来ました。 そして夫が22時過ぎに帰宅し、食欲はないだろうけど 今日でこのフカフカの体とはお別れだから たーくんと一緒にお酒を飲もう、とたーくんを囲んで お酒を飲みました。 そして寝て・・・タイマーかけて夜中にまた起きて 保冷剤を替えて 5日の朝を迎えました。 火葬トラックで家まで来てくれる業者を選んだのは夫です。 私は何もできない状態だったのですべて夫がやってくれました。 朝10時に業者の方が来られて、棺を持ってきてくださり たーくんにそっと入ってもらって お花や好きだったものを入れました。 夫が作った「太助の弁当」 缶詰は入れられないと言われたので・・・ コーンと人間のカニカマとペット用カニカマ、まぐろあら削りが 大好きなたーくんでしたので、缶詰ごと入れらないなら 弁当持たせてやろうと夫が言いだし一生懸命作ってくれました。 間違えて同じ写真が3枚・・・消し方分からんのでこのままにしときます。 お許しを 業者が来るまでたーくんの近くに置いてやりました。 うん?と思ったのが・・・ では今からセレモニーをはじめたいと思いますと先ほどまで 普通な感じの男性が急に神妙な顔つきになり・・・ ポーチの中から、レコーダーのようなものを取りだしました。 そこから音楽が流れ、急に聞き取れないくらいの小声で 何やらメッセージのようなものを読み上げていました。 お経とかではなく「太助ちゃんは幸せな時間を過ごし・・・」みたいなことを 言っていたと思います。 「ええ~~~何これ(笑)」 私も夫も考え方は同じ 動物にお経とか線香とかってねぇ・・・という思いです。 (否定しているわけではないですよ あくまでうちらは必要ないと考える人間です) 太助の火葬だけ行えたらそれで良かったのです 動物霊園も必要ありませんでした。骨は一生傍におくと決めていたので。 自然なことが良かったのです。 ちょっと笑いをこらえながら夫を見てみると夫も唇をかみしめ 笑いをこらえている。 でも業者の方は真剣そのものなので絶対に笑ってはいけない この時間がある意味一番苦しかったです(笑) そしてようやく音楽と業者のメッセージが終わった・・・と思ったら 今度は「太助ちゃんのお話を聞いてあげてください」と・・・ 「うん?」と思っていたら・・・ 「お父さん お母さん ボクは・・・」 と小学生くらいの男児の声で何やら話しかけてきました。 いや、太助 そんな声ちゃうし。 人間ちゃうし。 あれは何のサービスなんでしょうか・・・ でもありがたく思わないといけないんですよね・・・ いや、度胆抜かれました。 そして絶対に笑ってはいけないガキ使の時間を終え いよいよ火葬です。 トラックに棺ごと乗せて、ここでは焼けないので 移動して焼き終えたらまた戻ってまいります。 待つこと2時間 骨になったたーくんと向き合い、一つ一つ骨を拾い 骨壺に納め、おしまいです。 長い闘病生活、そして太助の肉体 この時間にすべて終わりました。 それから家で泣いて、私も夫もずっと睡眠不足だったので ひと眠りする?と聞いたら、一緒に外に出かけたいと言います。 でも私はそんな気分になれません。 そうだ、不動産屋に行こう 次の引っ越し先を探しに行こうと 歩いて不動産屋に行くことにしました。 たーくんとお別れするときが来たら、引っ越しをしたいとずっと 思っていましたので。 でもなかなかペット可で私たちの望む所在地での物件はありませんでした。 焦らずゆっくり探していこうと思います。 散歩の途中夫が手をつないできました。 私達は仲はいいけど、ドライな関係で手をつないだり そういうコミュニケーションはない方です。 あれっと思いました。 そして、家に戻ったら、夫が私に抱きついてきました。 何も言わずぎゅーっと。 夫はずっと苦しんで、泣きたかったのです。 どんな時も泣きたかったし、取り乱したかったけど 私が先に取り乱すし、私が先に泣くし 私と太助を守るために、泣けなかったんですよね。 本当に太助と夫は仲良しでした。 夫が寝転んでテレビを見ていたら、太助も 夫の横に並び一緒にテレビを見る 夫が勉強していたら、本の間に寝転んで離れない 私に耳掃除はさせないけど、夫には黙って身を任せる。 男同士の絆でしょうか。 そんな関係だったからずっとつらかったんです。 私が仕事をやめて、介護に入った時も 夫は仕事に行かないといけない 必ず休憩時間には「太助どう?」と電話が入りました。 仕事が終わったらすぐ「太助どう?」と電話が入りました。 このブログは書き手が私なので 私ばかりが「疲れた つらい」などと書いていますが 一番つらかったのは夫なんですよね なのに私は色々夫を責めることが多かったです。 何も言わずだきついてきた夫の背中をポンポンと叩き 私がいつも先に泣くから、泣けなかったよね 泣きたかったよね ごめんね というと 「うん」 「今までずっと我慢してくれてたね ありがとうね」 「うん」 もう、かわいそうでかわいそうで。 太助の火葬の日 30分だけ夫と太助を2人きりにしてあげたんです。 当日花を買いに行ってくる間 きっと泣きたいだろうし、太助に言いたいことが あるだろうなと思って。 そして、帰ってきたら 「いっぱい話できた 2人にしてくれてありがとう」と 少しすっきりした表情の夫でした。 今日は6日 まだたーくんとお別れして3日しか経ってないんですね。 もうずいぶん経ったような気がします。 時間だけが薬なのはわかっています。 私も夫も誰かを失う悲しみは太助が初めての経験です。 この年ですからそれなりに、誰かを失う経験はありますが あまり人間に執着しない私たちは、そういうとこドライなんですね 冷たい人間なのだと思います。 なので胸がぎゅーっとなるこの痛み。 初めての経験で、辛いです。 あと何回朝が来たら、泣かずにいられるのかな。
by tidakapa-apa2006
| 2017-06-06 09:39
| ネコ
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