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旅するねこ毛

12/20(火)(抗がん剤治療21週目:レスキュー治療)

じーさんの抗がん剤治療について今後の方針が決まりました。
16歳という高齢でよくここまで頑張ってくれました。
7月の終りに食欲不振で軽い気持ちで病院へ連れて行き
血液検査で異常値が出て・・・検査機関に回すこと一週間

8/4に結果判明
「リンパ腫の白血化もしくは急性白血病を強く疑う」というものでした。

どこからきているものなのか、病名はどちらなのか
確定させるにはさらに検査が必要になります。
そのころのじーさんはもう立つこともままならずぐったりしており
今にもあちらの世界へ行ってしまいそうな状況でした。

白血病であっても、リンパ腫であっても治療方法に変わりはない。
ここで病名を確定させることが今のじーさんに必要だとは
思わないし、まず麻酔に耐えられないでしょうと。

私もそう思いましたので同意しました。
通常、この病気は治療しなければ生存期間は1,2カ月と言われています。
じーさんの場合はかなり衰弱しており、一カ月持たないだろうと
言われていました。

治療方法は2つあり、抗がん剤を使う治療と使わずに
緩和ケア(といっても薬等で出来る限りのことはする)

抗がん剤に対してまず夫が強く拒否しました。
人間に置き換えて考えたからです。

今はある程度素人なりの知識が増えてきたので
説明はできますが、当時はいきなりリンパ腫と言われ
何も分からない状態。
こちらは夏バテかな?腎不全のせいかな?という軽い気持ちで
連れていったものですから。

まず、抗がん剤について強い副作用を考えました。
そして、抗がん剤は悪い細胞にも効くけれど
正常な臓器まで破壊してしまいます。
高齢であるじーさんが耐えられるか、耐えられたとしても
副作用で辛い時間を過ごしながら余命を送ることが
じーさんにとって良いことなのか そもそも動物と人間は
死に対する受け止め方が異なります。

人間は抗おうとするけど、動物は死ぬことに対して
自然に受け入れるといいます。

そういうことを考えて悩みました。

答えを出せないでいる私たちに先生は言いました。

大事なことなのでゆっくり考えることは必要ですが
●●ちゃん(じーさん)は非常に危険な状態です。
時間がありません。
数日考えて、万が一抗がん剤治療に入ったと決断されたとき
その時には抗がん剤がうまく反応してくれないということも
考えられます それはお伝えしておきます。


それから頭がおかしくなりそうなほど考えました。
抗がん剤を使ったところで根治治療ではなく
あくまで延命であること。
それなら抗がん剤を使わない緩和ケアで命をつないでも
いいのではないか。
ただ、その先には延命期間の長さがありました。
抗がん剤がうまくきけば完全寛解も可能ではないし
(これは先生が言ったことではありません)
生存期間は伸びるであろう。

私達はもっとじーさんと一緒にいたい。
腎不全になってから、療法食に入り、嫌な思いばかりさせてきた。
あんなに食いしん坊だったじーさんがおいしくなさそうに
モソモソ食べるようになってしまい、それを見ているのが
辛かったです。

そしておいしいものを食べさせることがないまま
ガンでお別れなんてこんなことは耐えられない。

もう一度じーさんの「うまいうまい。かーちゃんうまいわこれ」が
見たかったんです。
一緒に腕枕で寝たかったんです。

色々ありましたが比較的副作用は弱く
5カ月の闘病を考えるとじーさんは穏やかで元気な時間が
長く、平和だったと言えると思います。

でもその平和な時間に終わりが近づいているのでしょう。

まずは血液検査の結果です。

12/16前回のデータ
白血球数 6.81
赤血球数 3.70
ヘモグロビン 6.6
赤血球容積率 21.7
好中球 1.89

12/20のデータ
白血球数 11.34
赤血球数 3.99
ヘモグロビン 7.0
赤血球容積率 23.2
好中球 6.41

※費用
診察料 血液検査 抗がん剤 セレニア注 ステロイド処方 等で13433円
往復タクシー代2000円


血小板が前回は159だったのですが今回は129にまで
下がっていました。(129,000)

抗がん剤が効かなくなってきたんですね。
当初はヘマトクリットも貧血状態ではありましたが
正常な数値に近づいていました。

でもここ最近を見ていると悪化してきており
ガンを叩けていない状態になります。


まだあきらめようとしない私に先生は
完全寛解はもうムリだと思ってくださいと言いました。
5カ月続けてきて寛解に近づくことが出来なかったので
その間にガンに耐性が出来てきたと考えていいと思います。


ついに、きました。

レスキュー治療です。

レスキューはあくまで延命でしかないので
一時的にガンを叩けることはあってもまたそれも
効かなくなるのでほんと、一時的なものだと思います。
でも、私は諦められないのです。

これがものすごく強い薬だったりすると考えますが
あくまでレスキューなのでそう強い薬ではないとのこと。

今までじーさんのプロトコールはCOPというもので
シクロホスファミド、ビンクリスチン、ステロイドのプレドニゾロンを
1クールで回していくというものでした。

で、最初はびっくりして「やめてくれよ」と逃げ回っていたガン細胞が
繰り返していく中で「なんか慣れてきたわww」という感じで
強くなっちゃったわけです。
ガンも生きるのに必死です。

で、「こんなもん なんぼ打ってきても痛くもなんともないわ」と
なっているガン細胞に、新しい薬でやっつけるわけです。

ガンはびっくりしますよね。
えっ 何これ!!と。

で、またひるみます。

それをやってみるんです。
ただガンも賢いので耐性をつけてるわけで一生懸命ガードしようとします。
レスキューがガンを驚かせることが出来るかどうかは分かりません。
でもやってみないと分からないのです。

今回使うレスキューの抗がん剤は「Lアスパラギナーゼ」です。
これは8月 一番最初の抗がん剤に使ったきりのものです。
これを久々に使ってみるのです。

副作用を心配しました。
じーさんにはもっと生きてほしいけど強い副作用が出るようなら
もうやめようと思っていましたので。
というのもこの薬は比較的副作用の出にくいものだったんですが
じーさんには強い副作用が出てしまったので怖かったんです。

そのことを先生に話すと、初めて抗がん剤を体に入れたから
体がびっくりしたのではとのこと。
今回そこまでの副作用は出ないと思いますと・・・


先生を信じて使ってみることにしました。

結果、今のところ穏やかに過ごせていますが食欲はありません。
それでも、一緒に寝てくれるし、まだ大丈夫なのかな。


レスキュー治療に入ったということはもう終わりが
近づいていると、覚悟したほうがいいのかも知れません。

いつもフードはまとめ買いしていました。
大量に。どうせすぐなくなるからと。

でも最近は少しづつ買うようになりました。
もしかしたら・・・と心のどこかで思っているからです。
だけどじーさんの生命力を信じたい。

私を置いていかないでほしい。


記録メモ 今2冊目です。

12/20(火)(抗がん剤治療21週目:レスキュー治療)_a0091291_09052650.jpg

右の猫柄が今月で終わります。
汚い字で細かく綴ってます。どんな変化も逃したくありません。

12/20(火)(抗がん剤治療21週目:レスキュー治療)_a0091291_09070743.jpg



そして一月から使う予定のノートも買いました。


12/20(火)(抗がん剤治療21週目:レスキュー治療)_a0091291_09081204.jpg


このノートを使い終え、また新しいノートを買いたいです。

by tidakapa-apa2006 | 2016-12-22 09:17 | ネコ
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どうせ迷路なら          笑って行こうぜ       

by tidakapa-apa2006
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