人気ブログランキング | 話題のタグを見る

旅するねこ毛

私たちが好きだったこと

明日 石切神社へ行こうと思ってたのに
雨とはっ!!!
チクソー ほんとここのところ天候に恵まれない。
一体どうなってしまったの毛?
なんかこうも悪天候が続くと、気分が滅入る。
雨には何の罪もないのじゃが・・・


・私たちが好きだったこと/宮本輝

 ひょんなことから一緒に暮らすことになった4人の男女の恋愛、
 生き方を書いているもの。
 それぞれの人物が人のために生きていて、それがとても自然なんだけど
 私なんかはちょっと胸が苦しくなったかな。
 だって、人のために生きるなんてこと、できない。
 まだまだ未熟モノだ。

 キュンとなった台詞を転載。
 この中で二組のカップルが出来上がるのだけど
 その一組のカップルに別れが訪れる。
 それは女性の心変わり。
 女性が迷っているのはとてもよく分かるけど、そりゃぁないだろうよ、と
 小説相手に怒ってしまった。
 彼氏がいい人で、なんであなたはそんなにいい人なんだ
 だからダメなんだよ!とこれまた修行が足りない私なんかは思ってしまうわけで。

 「私のこと ほんとに好きだったの?
  どうして、もっと怒って力ずくで私のしようとしていることを
  止めようとしなかったの?」

 「人間の心を力ずくで動かすことなんかできないよ。
  俺はそんなことは嫌いなんだ」

なんだか最後はやりきれない思いが残りました。

・あさって朝子さん/伊藤理佐

 コミックです。この人の作品は大好き。
 笑いのツボが似ている・・・とつくづく思う。
 元気が出るんだな 30代以上の人には
 けっこうウハハ!と笑えたり、うんうんとうなずけたり
 することが多いのでは。

・学問/山田詠美

 これは意外だったな~(想像以上に良かった)
 日本語がとても美しく感じたのは
 なぜだろう。 
 10代の気持ちをよく分かっているなぁ。
 きっといつまでもピュアな感性の持ち主なんだろうな
 陳腐な表現しかできず恥ずかしいけど。
 誰にでも平等に10代の輝きや恥ずかしさ
 傲慢さ、など与えられるのにどうして大人になるにつれ
 忘れていくのだろう。

・待っていてくれる人/鷺沢 萠

 エッセイ。私がはじめてこの人を知ったのは
 友達にすすめられて読んだ
 「少年たちの終わらない夜」で。
 19歳の少年たちを描いた作品で
 当時若かった私は感動して涙をボロボロ流した。
 そして若いときにこの作品に出会って良かった、と
 つくづく思った。
 鷺沢さんの作品の中で間違いなく代表作だと思う。
 2004年にインターネットのニュースで彼女が
 自らこの世を去ったというのを知り
 何度も何度もその名前を確認した。

 「まさか」
 
 それ以来鷺沢さんの作品を読めなくなった。
 まだまだ読んでいない作品もあったのに。
 怖かった。作品はこうして生きているのに
 作者がいない、そのことを認めるのが
 怖かった。
 頭では分かっているのだけど、それだけ
 好きな作家だったから。

 自ら命を絶つということで
 何の関係もない人間がこれだけショックを受けるのだから
 身近な存在の人の痛みは想像もできない。
 きっと生きることも、死ぬことも自由なんだと思う。
 でも、やっぱり生きることが与えられた使命なのかもな、と思う。
 
 友人は父親が命を絶ってしまったことで
 精神に異常をきたし、現在もずっとずっと彼の時間はとまったままだ。
 社会人としての生活が困難になり、退職。
 以来 ずっと人との関わりを避け、社会から退いてしまった。
 もう何年もたつのに、傷ついた当時のままの彼を見ていると
 もう解放してあげて、と誰に対するでもなく思う。
 
 ときおり来る生存メール、そして私から送る
 生存確認メール。
 元気?とかそんな感じなんだけど。
 それだけが唯一の彼と私のつながり。
 
by tidakapa-apa2006 | 2010-05-18 07:39 | 本・雑誌
<< JALでラスクを・・・ 黒い夫と白い夫 >>



どうせ迷路なら          笑って行こうぜ       

by tidakapa-apa2006
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
カテゴリ
以前の記事
フォロー中のブログ
リンク
最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧