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旅するねこ毛

こころの中に猫が棲む

浅生ハルミンさんのエッセイ
とても良かったので紹介します。
とめどなく、涙があふれてきました。


猫で人は変わります。
大げさではなく、本当に。

混雑した駅で人に体当たりされても、
猫の大きいのみたいなものだと思えば腹も立たなくなり、
外でおいしいものを食べているときは
「あぁ私だけ、ごめんなさい」と早く家に帰りたくなります。

猫がぽろりと床に落とすうんちさえ、
かわいいかわいいこんなに丸こいのが上手にできた、
とほれぼれするし、抱っこを嫌がって足蹴にされても
「さすが猫」と気位の高さを尊敬する始末。

こんなふうに、猫が勝手気ままにしていることが、
自分のいちばんの幸せだと思うようになるのです。
やつらが年老いたとき、
ごはんをむしゃむしゃ食べていることだけでもありがたく
この時間が永遠に続くようにと願うでしょう。
これを、こころの中に猫が棲むと言います。


「フン、私はそんなふうにならないからね」
と肩意地を張ったって無駄な抵抗。
猫に籠絡されないひとはいないのです。

猫ってなんて素晴らしいんだ!と鼻息を荒くするのは
人間ばかりで、猫自身は毎日かわりばえがありません。
だからこそ猫の起こす小さな出来事がうれしく感じられるのです。
猫の魅力は言い尽くしがたく、すくってもすくってもなくならない
透明な井戸水のような、単純であって複雑と申しましょうか。
そんな生き物のように思います。



体当たりされて猫の大きいのだと思えば・・・のくだり。
確かにそう思えば腹も立ちません。

私は、そんな奴はいつも心で殺してたんですが
そんなエネルギーももったいないので
「あんな奴でも家に帰れば猫を可愛がっているかも」
「猫好きかも」
そう思えば腹が立たないんです。
なのでずっとそういう風に考えるようにしています。

猫で人が変わるというのは私もそう思います。
私の場合は、猫というよりも太助を失ってから
大きく変わりました。
まず「モノ」に対しての価値観。
雑貨や服、モノが好きでそういうものにお金を
使いまくってましたがなんだかそんなものが
色褪せて見えるようになりました。
猫グッズは別ですが・・・

服も雑貨も今、どんどん処分しています。
興味がなくなりました。
そしてバリ島にも・・・
もう全く行きたいと思わなくなりました。
いつかはまた行くかも知れないけど今はそんなお金あったら
猫に使いたいです。


今は太助がいなくなって、寂しい毎日を過ごしていますけど
それでも「じゃぁそんな思いをするんだったら太助と
出会わない方が良かったか」と訊かれると
そんなことはありません。

太助が私にくれた沢山のこと
大切に胸に刻まれています。
寂しいけど、あんなことがあったなーなんて
決して色褪せることのない太助の思い出は一生残ります。
まだまだ泣いてますけど、それも味わい。

猫は私の人生を豊かにしてくれました。


さて、週末。
天気予報は最悪で、雨です。
むさしの猫マルシェ 楽しみにしてるんですが
晴れますように!!

太助にもお願いしてみようっと。

# by tidakapa-apa2006 | 2017-10-12 09:05 | ネコ

むさしの猫のマルシェ 2017ニャンポジウム

ずっと行きたいと思っていた「むさしの猫のマルシェ」
引っ越しをしたばかりだったので、ばーさんが部屋になじんでくれなかったら
心配で留守にすることが出来ないので今年も諦めるところでした。
ばーさん 最初は警戒しておどおどしていたけれども、
ようやく慣れてくれたので行こうと。

しかし、最近になって夫が
「俺は興味がないから行きたくない、外の猫より自分ちの猫の方が心配だ」
と言い出し、拒否されまして。

一人で行ってもいいのだけどまず私は都会が苦手。
先日も東京へ行っていたのですが、すごい人人人でどこへ歩いてゆけば
良いのか分からん。
夫が一緒だったのでなんとかなりましたが、一人じゃ無理だー
そう、私は海外は一人で行けるけど、国内の都会とかは一人では
行けない人間なのです。
いや、まぁ行こうと思えばどうにでもなるんだけど(どっちやねん)


で、夫。
俺は猫と留守番するから一人で行ってきたらと。
一人で行くことは出来ないし、私はその、興味がないという夫に
見て欲しかったのです。猫のことを色々知ってほしいと思って。

昨夜、散々話し合い、どうしても俺は行きたくないと。

「猫は好き?」「猫は好き」
「じゃぁ行こう」「遠いし、引っ越したばっかで行くの面倒」
「猫は好きか?」「好き」
「じゃぁ行こう」「気乗りしない」
「外の猫は好きか?」「・・・好き」
「じゃぁ行こうよ」「行かないって」
そんなやりとりを繰り返した。

じゃぁもういいか・・・絶対の絶対に行きたいならば一人でも行くだろうに
夫が行かないというのなら私も行けない、というくらいの気持ちなんだと
半分諦め「じゃぁ今年はやめておく」という結果に。

しかし今朝になって「ひどいことを言ったと思って眠れなかった」と夫。
そうなのです 夫はこういうところがあるのです。
非常に心の優しい人間で・・・
私に冷たい態度をとってしまった と気にして眠れなかった様子。
で、「行こう!一緒に行こう」と言ってくれたのだ。

めでたしめでたし。

猫と暮らすようになって自然に外の猫の事にも目が行くようになった。
猫にまつわる様々な事。

知らなかったら、きっとこんなに胸をいためることなどなく
もっと幸せに暮らせただろうと思う。
誰だって嫌なものは見たくないし、知りたくない。
そういう考えの人に、無理強いはしたくない。

私が今していることは、ほんの少しだけ多頭飼崩壊のおたくに
関わっているのと(関わるというとおこがましい程度の手伝いです)
あちこちで頑張ってくださっている猫ボランティアさんへ支援をすること。

最近は支援したいところがだんだん増えてきて、そうなると
私はお金持ちでもなんでもないので支援内容が分散されてしまって
一か所への支援が少なくなっちゃうんだけど、しないよりはいいかと。

で、夫には私が行っていることはあまり話していない。
小銭が沢山入っている貯金箱を見て「このお金なに」と聞かれたときに
「服を売ったり色々したお金がある程度たまったら猫ボラさんへ寄付してる」
そういう風に説明するだけ。

殺処分とか虐待とか、同じように胸を傷めてくれるし怒ってくれるけど
その先に進むことはない。
でもそれを責めることはしないし、それはそれだと思っている。
例えば、私の猫に対する思い、なぜ支援を行うのか、とか夫に話すことは
たやすいけど、夫が聞いてもこないのに話すことは押しつけではないかと
思ったりする。

そりゃ夫も同じようにそういうことに関心を持ってくれたら
いいなって思うけど、でも大きな意味で私のしていることを
認めてくれているような気はする。
例えば、生活費を犠牲にして猫フードを買って送ったりしていることを
知ってるけど何も言わない。
仕事があるのに休んで、猫のボランティアに行くことを責めない。
それでいいかと。

で、ニャンポジウムは私自身がねりまねこさんや、むさしの地域猫の会の方の
話を聞きたいと思っているのと、猫と五つ目の季節を書かれた山田稔明さんを
一目見たいと。
ミュージシャンなんだそうで(知らずにすみません)いつもの私なら
まずはYOUTUBEですぐ聴いてみるのだけど太助を失ってから
どうも音楽を聴く気持ちになれず。
だから当日CDの販売もあるそうなのでそこで購入して音楽を
聴けるようになったらいいなと思って。

少なくとも夫は、ペットショップ反対、であるとか
人間の都合で外猫の殺処分は許せない、とか
そういう部分は持っている人なので、行ってみたら何か
伝わるのではないかなと思って。

別に、夫に何かしてほしいわけじゃない。
ただ、知ってもらえたら嬉しいなって。
そして私も知らないことが沢山あるから知りたいし感じたい。

私は本当に猫が好きだ。
頭の中は猫だらけ。



# by tidakapa-apa2006 | 2017-10-06 12:30 | ネコ

夫が初めて泣きました。

夫が初めて泣きました。_a0091291_11311228.jpg
たーくんとばーさん。
可愛いです。とても可愛い。

先日夫と居酒屋へ行きました。
話題といえば、ばーさんとたーくんの話。
もういつまでだって、ずっとずっとたーくんの話をしていたいです。
あの時こうだったねーなど、話題は尽きません。
なるべく楽しい話をしようと思うけど、どうしても最後は
「たーくんに会いたいなぁ」になってしまいます。

あのモフモフとした体 そして夫が言うには
「太助はいつも食パンのような匂いがした」
その食パンのようないい匂い 
私はずっと太陽のような匂いと思っていたのだけど
なるほど 確かに食パンだ。
本当に太助はどこを嗅いでも食パンのような温かい匂いがしました。

私も夫も太助の食パンが大好きで、
いつもいつも匂いを嗅がせてもらっていました。
癒されるんです。ふわーっと。
あまりにいい匂いすぎて涙が出たこともあります(幸せすぎて)

何度も何度も匂いを嗅ぐ私たちに太助は嫌がることなく
されるがままでじっとしていました。
まるでそれが自分の仕事であるかのように。

ばーさんは、そんな匂いがしません。
そもそも顔を近づけさせてもらえない(笑)
猫によって体臭も違うんですね ばーさんはなんか獣のような匂いがします。


酒を飲みながら、私は言いました。
「たーくんは命を全うしたよね。最後は酔拳みたいになってても
自分でトイレに行ったもんね」

と笑いに持って行くつもりで言ったつもりでした。

酔拳とは・・・ジャッキーチェンの映画で、酔っぱらったような
フラフラした動きに見せかけて相手を油断させ、倒すという映画の話です。

太助が重度の貧血で、水すら取れなくなったときには
既に体はフラフラで、自分で起き上がることもままならぬ状態でした。
それでも、太助はフラフラになりながら起き上がり、でも足がよろけて
倒れてしまう・・・
そんな太助を見ながら夫は「酔拳みたいになっちゃってるじゃん・・・」と
悲しそうに言いました。

私はその時、笑っちゃいけないんだろうけど
その表現がたまらなくおかしく、そしてまさにその通りの動きだったので
笑ってしまったんです(太助ごめんね)

その、酔拳話で、楽しく笑おうと思って話題にしたんですが

ふいに夫がおしぼりで目を押さえました。

泣いているのです。

「やめてくれよ・・・思い出すやん ずっと我慢してたのに。
あいつは本当によく頑張った 最後まで立派だった」と
泣くんです。

今まで、泣きたくても、私が半狂乱になり泣き叫び
モノが食べられなくなり、痩せて(今も痩せたままです)
その後ヘルニアになり・・・
感情の持って行き場がなかったんだと思います。
ずっと、泣けなかったんだと思います。
しばらく、おしぼりで目をおさえ、決して私に涙を見せようとは
しませんでした。


そして、つられて私も泣いてしまい
でも最後には2人で「こんなとこで泣くなよなー」と
泣き笑い。

まだまだ、時間はかかると思いますが、こうして少しづつ
日常を作っていくのだと思います。


太助が生きている頃から(元気なときから)
いつかお別れが来る、とその時を想像しては泣いていましたが
まさか、ここまでとは思っていませんでした。
人によって、お別れをしたあとの過ごし方や気持ちの持って行き方は
それぞれあります。
私はこうなってしまった。
でも、もともとこういう人間なのでしょう。

言葉は乱暴ですが
いないものを追い求めても仕方がない、
いないものにすがっても仕方がない

と思っています。

ただ、日々このぼんやりとした時間を過ごしていくしかないのか
人生長いな・・・と少々げんなりします。

それでも、生きていくしかないのです。

# by tidakapa-apa2006 | 2017-09-21 11:56 | ネコ

野良猫を減らしたい

動物と人間の共存は難しい。

そうなれたらいいなと思うけど、人間主体になっているから
なかなかそうもいかないのが現実。

先日、立て続けに2件の猫虐待のニュースが飛び込んできた。
もう猫虐待と入力するのもおぞましいから触れないでおこうかと
思ったのだけど、腹が立ちすぎて心臓がバクバクして大声で
叫びたくなった。

ひとまず、埼玉の52歳の税理については署名をした。
(詳細はネットで調べてください)
厳しい処罰を望みます。

野良猫を見るとほのぼのするけど、こういうやつがいるから
心配なのも事実。

猫世界にとっては不自然で、人間目線のお願いごとだけど
やっぱり野良猫がいなくなった方が今の猫達には幸せなのかも
知れないなと思う。

私がこうして怒っている間にも猫ボランティアさんたちは
あらゆる活動をしてくださっている。

そういう方々のおかげで、私の精神のバランスは保たれている。
自分では何もできないから。

みんなみんな。
幸せでありますように。

動物を虐待する奴は、地獄におちますように。
生きていることが辛いと思えるほどの不幸がおとずれますように。

# by tidakapa-apa2006 | 2017-09-04 10:35 | ネコ

サバスは今・・・

2010年のせっちゃんのエッセイになんだかジーンときたので・・・
残しておきます。


今年に入ってから、ずっと野良猫だったサバスが
家にあがってくるようになった。
今までずっとこっちがいくら言っても
「いや、ワタシは外がいいし、甘やかされて育ってきた家猫共とは
うまくやっていく気ないし」って言ってたのに(妄想)

それがずっとソファから動こうとしない。
初めはごはんも食べていたのに次第に食欲もなくなってきた。

病気かもしれないし病院に連れていくと、やはり猫の病気の中では
一番多いらしい腎臓病だった。
人間と違って透析で治すことは出来ない。
7割方縮んでしまった腎臓は、残りの3割をいかに負担をかけずに
機能させていくしかない。
4年前、やはり野良から家に上がってきたオス猫の大福も同じ病気だった。

治療法としては、薬を3種類と水分の点滴。
背中に注射針を刺して一日に120ミリを点滴する。
腎臓の役割である尿毒素の分解をこれで和らげてあげるわけです。
当然針をさされるのが面白いわけがなく、猫はいやがる・・・

大福は病院で余命一カ月と言われてから、一年半以上がんばった。
家猫の文太から元気な血をもらって、輸血したりして。
サバスにも文太から輸血する。
数日入院して血液検査をしてみると、もろもろの数値はだいぶ良くなって退院。
病院では鳴きまくって
「この子は入院には向いてませんね」と先生に言われたけど・・
入院に向きも不向きもあるかい!

家に帰ってくると食欲も出てきて、家も探索しはじめる。
結局はソファがいいらしく、一日中だいたいそこにいるけど。

最近は窓から外を見ては
「ちょっと散歩に出してよ!スズメが食べたいのよ!」って
言ってるけど(妄想)
ダメです!戻ってこなかったら薬飲めないでしょ!


入院に向き不向きはあると思うけど(笑)
なんかわが猫を思うあまりの発言にちょっとジーンときたり。
猫への愛情をしっかり感じるほのぼのエッセイ。
ちなみにサバスという名はブラックサバスからきてるよう。
オジー・オズボーンですね。
目の下に黒いアイラインが入ってるみたいな猫さんだったから。
確かにーー写真見るとそんな感じですね。

このエッセイから7年。
サバスちゃんはどうなってるんだろうな

うちのばーさんは元気です。

先日、寝る前にたーくんの動画や写真を見てまた涙。
会いたいな~・・・とつぶやきながらいつの間にか寝てしまった。
するとその日夢に出てきてくれました。
夢の中では、いつもの日常なのでその時の私はいつものように
たーくんがいるのが当たり前になっていることの再現。

ふと、目が覚めてすぐ思ったのは
せっかくたーくんが夢に出てきてくれたのに
もっと幸せを噛みしめないと!と自分を叱咤。
でも夢だからしょうがないですよね。

出てきてくれてありがとう。
すっごく柔らかくて、久々にモッフーとした毛を
触った気がします。


# by tidakapa-apa2006 | 2017-08-23 10:04 | 斉藤和義



どうせ迷路なら          笑って行こうぜ       

by tidakapa-apa2006
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